“御者”のいろいろな読み方と例文
読み方(ふりがな)割合
ぎょしゃ67.9%
ぎよしや25.0%
カブマン3.6%
ヱツツリノ3.6%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
御者ぎょしゃは馬のくつわを取ったなり、白いあわを岩角に吹き散らして鳴りながら流れる早瀬の上にけ渡した橋の上をそろそろ通った。
明暗 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
フェートンのやうな御者ぎょしゃがゐたなら、西にしへ/\とむちをあてゝ、すぐにもよるれてうもの、くもったよるを。
わたしたちがみんな船の上に乗ってしまうと、まもなく船をつないだ大づなはかれて、船頭はかじを、御者ぎょしゃづなを取った。
自動車の御者ぎょしゃになってお客を乗せれば——もっとも自動車をもつくらいならお客を乗せる必要もないが——短い時間で長い所が走れる。
現代日本の開化 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
これは二三日前是公といっしょに馬車に乗って、市中を乗り廻した時、是公の御者ぎょしゃから二十銭借りて大連の薬屋で買ったものである。
満韓ところどころ (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
客は皆な首を縮めて瞑黙めいもくす、御者ぎよしや鼻唄はなうたばし途断とぎれて、馬のに鳴る革鞭むちの響、身にみぬ
火の柱 (新字旧仮名) / 木下尚江(著)
御者ぎよしやは彼女の手荷物と其の子供とをもらものでもしたやうに気おひながら積み込んだ。
煤煙の匂ひ (新字旧仮名) / 宮地嘉六(著)
停車場ギヤアルの前には御者ぎよしや台に鞭をてて御者ぎよしや帽をかぶつた御者ぎよしや手綱たづなを控へて居るひんの好い客まちの箱馬車が十五六台静かに並んで居た。
巴里より (新字旧仮名) / 与謝野寛与謝野晶子(著)
此時このとき御者ぎよしや陽氣やうき調子てうし喇叭らつぱきたてる。
湯ヶ原ゆき (旧字旧仮名) / 国木田独歩(著)
されど我は思慮するいとまもあらで乘りうつり、御者ぎよしやも亦早く車を驅りぬ。
いつかベーカーストリートで先生に出合った時には、むちを忘れた御者カブマンかと思った。
永日小品 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
今は酒の神なるバツコスとその妻なる女神アリアドネとの姿したる人を圍みて、貸車の御者ヱツツリノに扮したる男あまた踊り狂ふ最中なりき。