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『木犀の花』
ふりがな文庫
『
木犀の花
(
もくせいのはな
)
』
木犀の花がさくのは中秋十五夜の月を見るころである。 甘いような、なつかしいような、そして又身に沁むような淋しい心持のする匂いである。 わたくしはこの花の香をかぐと、今だに尋常中学校を卒業したころの事を思出す。 わたくしの学んだ中学校はわたく …
著者
永井荷風
初出
「中央公論 第六十二年第十号」中央公論社、1947(昭和22)年10月1日
文字種別
新字新仮名
読書目安時間
約8分(500文字/分)
朗読目安時間
約13分(300文字/分)
作品に特徴的な語句
出立
(
いでたち
)
後方
(
こうほう
)
挙
(
こぞ
)
賤
(
しず
)
総
(
ふさ
)
巴里
(
パリー
)
寧
(
むしろ
)
屡
(
しばしば
)
御者
(
ぎょしゃ
)
悉
(
ことごと
)
儕輩
(
せいはい
)
晏子
(
あんし
)
爾汝
(
じじょ
)
竹帛
(
ちくはく
)
纔
(
わずか
)
落魄
(
らくはく
)
大木
(
たいぼく
)
陋巷
(
ろうこう
)