“ぎよしや”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
馭者56.3%
御者43.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ゆうべ(七月十九日)は佐佐木茂索ささきもさく君と馬車に乗つて歩きながら、麦藁帽むぎわらばうをかぶつた馭者ぎよしや北京ペキンの物価などを尋ねてゐた。
鵠沼雑記 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
それからまたやたらむちで痩馬をひツぱたくがたくり馬車の馭者ぎよしやや、ボロ靴で泥を刎上はねあげて行く一隊の兵卒や、其の兵隊を誘致して行くえらさうな士官や
解剖室 (旧字旧仮名) / 三島霜川(著)
御者ぎよしや鼻唄はなうたばし途断とぎれて、馬のに鳴る革鞭むちの響、身にみぬ、吉田行なるうしろなる車に、先きの程より対座の客のおもて、其の容体ようだいいぶかしげにながめ入りたる白髪の老翁
火の柱 (新字旧仮名) / 木下尚江(著)
その御者ぎよしやはこと/″\く女裝せり。忌はしき行裝かな。女帽子の下よりあらはれたる黒髯くろひげ、あら/\しき身振、皆程を過ぎて醜し。我はきのふの如く此間に立ちて快を取ること能はず。