トップ
>
馭者
>
ぎよしや
ふりがな文庫
“
馭者
(
ぎよしや
)” の例文
兎角
(
とかく
)
は
一押
(
いちおし
)
、と
何處
(
どこ
)
までもついて
行
(
ゆ
)
くと、
其
(
そ
)
の
艷
(
えん
)
なのが
莞爾
(
につこり
)
して、
馭者
(
ぎよしや
)
には
知
(
し
)
らさず、
眞白
(
まつしろ
)
な
手
(
て
)
を
青
(
あを
)
い
袖口
(
そでくち
)
、ひらりと
招
(
まね
)
いて
莞爾
(
につこり
)
した。
麦搗
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
夫人は「岸までは
猶更
(
なほさら
)
遠い。少し
御
(
お
)
待ちなさい、ロダンの馬車に馬を附けさせて送らせませう」と云つて
直
(
す
)
ぐ
馭者
(
ぎよしや
)
を呼んで命ぜられた。
巴里より
(新字旧仮名)
/
与謝野寛
、
与謝野晶子
(著)
ゆうべ(七月十九日)は
佐佐木茂索
(
ささきもさく
)
君と馬車に乗つて歩きながら、
麦藁帽
(
むぎわらばう
)
をかぶつた
馭者
(
ぎよしや
)
に
北京
(
ペキン
)
の物価などを尋ねてゐた。
鵠沼雑記
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
それからまた
妄
(
やたら
)
と
鞭
(
むち
)
で痩馬をひツぱたくがたくり馬車の
馭者
(
ぎよしや
)
や、ボロ靴で泥を
刎上
(
はねあ
)
げて行く一隊の兵卒や、其の兵隊を誘致して行くえらさうな士官や
解剖室
(旧字旧仮名)
/
三島霜川
(著)
車掌と
馭者
(
ぎよしや
)
とが、大聲で、急ぐようにとせき立てた。私のトランクは、積み上げられた。接吻をして縋りついてゐたベシーの首から、私は引き放された。
ジエィン・エア:02 ジエィン・エア
(旧字旧仮名)
/
シャーロット・ブロンテ
(著)
▼ もっと見る
病院の
中庭
(
なかには
)
に
驛傳
(
えきでん
)
の
馭者
(
ぎよしや
)
來り
牧羊神
(旧字旧仮名)
/
上田敏
(著)
馭者
(
ぎよしや
)
がひとことなにかいふ
『春と修羅』
(新字旧仮名)
/
宮沢賢治
(著)
わかい
馭者
(
ぎよしや
)
は
東京景物詩及其他
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
しかし十九世紀のシヨウペンハウエルは
馭者
(
ぎよしや
)
の
鞭
(
むち
)
の音を気にしてゐる。更に又大昔のホメエロスなどは
轣轆
(
れきろく
)
たる戦車の音か何かを気にしてゐたのに違ひない。
解嘲
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
「教會へ行くには
要
(
い
)
らないが、歸つて來たら用意が出來てなくてはならない——箱も荷物もすつかり積み込んで、紐でくゝつて、
馭者
(
ぎよしや
)
は馭者臺にゐるのだ。」
ジエィン・エア:02 ジエィン・エア
(旧字旧仮名)
/
シャーロット・ブロンテ
(著)
一体にブリユツセル市民は日本人に対し好感情を持つて居て、何かと自分達に便宜を与へて
呉
(
く
)
れる事が多かつた。辻馬車の
馭者
(
ぎよしや
)
迄が特に親切であるのを感じた。
巴里より
(新字旧仮名)
/
与謝野寛
、
与謝野晶子
(著)
馭者
(
ぎよしや
)
は、休みなく馬を
驅
(
か
)
つた。さうして一時間半が、私には殆んど二時間位にのびたやうな氣がした。やつと彼はその席から振り返つて云つた。「もうソーンフィールドは大して遠くねえです。」
ジエィン・エア:02 ジエィン・エア
(旧字旧仮名)
/
シャーロット・ブロンテ
(著)
“馭者(
御者
)”の解説
御者(ぎょしゃ、馭者)とは、馬などの使役動物を動力とする馬車やキャリッジなどを乗り物の専用座席から操作する作業者(運転手)である。英語では、Coachman、coachee、coachy、whip などの呼び名がある。アイルランドでは、 jarvey もしくは jarvie と呼ばれる。荷車(カート)の場合は、カーター、複数の馬やラバなどを扱う御者はと呼ばれる。
(出典:Wikipedia)
馭
漢検1級
部首:⾺
12画
者
常用漢字
小3
部首:⽼
8画
“馭者”で始まる語句
馭者台
馭者座