“すずみ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
納涼62.5%
18.8%
鈴見6.3%
6.3%
涼台6.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
納涼すずみに行く振りをして表へ飛び出し、彼のあとをつけて含満ヶ渕まで行くと、磯貝は誰やらとしきりに言い争っている様子なり。
慈悲心鳥 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
橋のつめには向い合って二軒、蔵屋、かぎ屋と名ばかりいかめしい、蛍狩、すずみをあての出茶屋でぢゃやが二軒、十八になる同一年紀おないどしの評判娘が両方に居て、負けじと意気張って競争する、声もうぐいす時鳥ほととぎす
黒百合 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
そこで小児こどもは、鈴見すずみの橋にたたずんで、前方むこうを見ると、正面の中空なかぞらへ、仏のてのひらを開いたように、五本の指の並んだ形、矗々すくすく立ったのが戸室とむろ石山いしやま
薬草取 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
私をおぶった男は、村を離れ、川を越して、はるか鈴見すずみの橋のたもと差置さしおいて帰りましたが、この男はおうしと見えて、長いみちに一言も物を言やしません。
薬草取 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
私の母は女ながらもつい一口ひとくちでも芝居の事を子供に云わず、兄もまた行こうと云わず、家内中かないじゅう一寸ちょいとでも話がない。夏、暑い時の事であるからすずみには行く。
福翁自伝:02 福翁自伝 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
海見ゆる涼台すずみの破風に
庭園の雨 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)