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鈴見
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すずみ
そこで
小児は、
鈴見の橋に
彳んで、
前方を見ると、正面の
中空へ、仏の
掌を開いたように、五本の指の並んだ形、
矗々立ったのが
戸室の
石山。
私を
負った男は、村を離れ、川を越して、
遙に
鈴見の橋の
袂に
差置いて帰りましたが、この男は
唖と見えて、長い
途に一言も物を言やしません。
翌朝はその小立野から、
八坂と言います、
八段に黒い滝の落ちるような、
真暗な坂を降りて、川端へ出ていた。川は、
鈴見という村の入口で、
流も急だし、瀬の色も
凄いです。