“鈴見”の読み方と例文
読み方割合
すずみ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そこで小児こどもは、鈴見すずみの橋にたたずんで、前方むこうを見ると、正面の中空なかぞらへ、仏のてのひらを開いたように、五本の指の並んだ形、矗々すくすく立ったのが戸室とむろ石山いしやま
薬草取 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
私をおぶった男は、村を離れ、川を越して、はるか鈴見すずみの橋のたもと差置さしおいて帰りましたが、この男はおうしと見えて、長いみちに一言も物を言やしません。
薬草取 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
翌朝あくるあさはその小立野から、八坂はっさかと言います、八段やきだに黒い滝の落ちるような、真暗まっくらな坂を降りて、川端へ出ていた。川は、鈴見すずみという村の入口で、ながれも急だし、瀬の色もすごいです。
薬草取 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)