“鈴慕”の読み方と例文
読み方割合
れいぼ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
彼は、冷たいゆかの上へ、仰向けに倒れて、輾転てんてんともがき廻った。——保土ヶ谷の宿しゅくで聞えた尺八の鈴慕れいぼが耳のなかによみがえってくる。
牢獄の花嫁 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
本来、鈴慕れいぼの曲は、そうあってはならない。そうなければならないものであって、しかも、それでとどまってはならないはずのものであるのに——
大菩薩峠:29 年魚市の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
しかるに、この聡明なお雪の心づくしを知るや知らずや、その宵に至ると、例の座敷で、竹調べがはじまり、ついで「鈴慕れいぼ」の響きが起りました。
大菩薩峠:27 鈴慕の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)