“出茶屋”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
でぢやや60.0%
でぢゃや40.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
上野の動物園前の樣な林の中の出茶屋でぢややで休んで居ると、傍で鬼ごつこを一家族寄つてする人たちも居た。
巴里の独立祭 (旧字旧仮名) / 与謝野晶子(著)
上野の動物園前の様な林の中の出茶屋でぢややで休んで居ると、そばで鬼ごつこを一家族寄つてする人たちも居た。
巴里より (新字旧仮名) / 与謝野寛与謝野晶子(著)
橋のつめには向い合って二軒、蔵屋、かぎ屋と名ばかりいかめしい、蛍狩、すずみをあての出茶屋でぢゃやが二軒、十八になる同一年紀おないどしの評判娘が両方に居て、負けじと意気張って競争する、声もうぐいす時鳥ほととぎす
黒百合 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
これは路傍みちばたおのずから湧いて流るるのでなく、人が囲った持主があって、清水茶屋と言う茶店が一軒、田畝たんぼの土手上にひさしを構えた、本家は別の、出茶屋でぢゃやだけれども、ちょっと見霽みはらしの座敷もある。
瓜の涙 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)