“引手茶屋”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ひきてぢゃや81.8%
ひきてぢやや18.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
弁天町の中通なかどおりに一軒引手茶屋ひきてぢゃやの売物があって、買ってもらい、商売をはじめたので空家になり、また貸札でも出そうかという処へ娘のお縫。
葛飾砂子 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
水道尻の方から寝静ったくるわへ入ったので、角町へ曲るまでになかちょうを歩みすぎた時、引手茶屋ひきてぢゃやのくぐり戸から出て来た二人の芸者とすれちがいになった。
草紅葉 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
ことに、その引手茶屋ひきてぢややには、丁度ちやうど妙齡としごろになるむすめ一人ひとりあつて、それがその吉原よしはらるといふことを、兼々かね/″\非常ひじやうきらつてる。むすめまち出度でたいとふ。
廓そだち (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
本人ほんにんは、引手茶屋ひきてぢややで、勘定かんぢやう値切ねぎられたときおなじに、これ先方むかう道具屋だうぐや女房かみさん)も感情かんじやうがいしたものとおもつたらしい。
廓そだち (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)