“中通”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ちゅうどお28.6%
なかどおり28.6%
なかとお14.3%
なかどお14.3%
なかどほり14.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
春木座は今日こんにちの本郷座である。十八年の五月から大阪の鳥熊とりくまという男が、大阪から中通ちゅうどおりの腕達者な俳優一座を連れて来て、値安興行をはじめた。
綺堂むかし語り (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
弁天町の中通なかどおりに一軒引手茶屋ひきてぢゃやの売物があって、買ってもらい、商売をはじめたので空家になり、また貸札でも出そうかという処へ娘のお縫。
葛飾砂子 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
その運賃はと聞くと、三十円位で出せるという。まずそれ位。多少相違はあっても大したことはないということ。それから立木を切り倒し、六尺ずつ二つに切って、これを中通なかとおしをして四ツにする。
書画しょが骨董こっとううことが熱心ねっしんで、滝田たきたさん自身じしんはなされたことですが、なにがなくて日本橋にほんばし中通なかどおりをぶらついていたとき
夏目先生と滝田さん (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
独逸ドイツ学、数学、漢学、国学、何でも御座れの荒物屋で、おもに陸軍士官学校、幼年学校の試験応募者の為めに必須の課目を授くるといふ、今でも好く神田、本郷へん中通なかどほりに見るまことにつまらぬ学校で
重右衛門の最後 (新字旧仮名) / 田山花袋(著)