“ひきてぢゃや”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
引手茶屋90.0%
引出茶屋10.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
あたしは震災の幾年か前、ある怪談会が吉原水道じり引手茶屋ひきてぢゃやで催された時にいって、裏の方から妓楼ぎろうの窓を見たことがある。そこにも金網が張ってあった。
五百は即時に人を諸方にせて捜索せしめた。優善の所在はすぐに知れた。初午のに無銭で吉原にき、翌日から田町たまち引手茶屋ひきてぢゃやに潜伏していたのである。
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
私が初めて温習おんしゅう会に出て梅の春を語ったときに、連中の仲の町の鶴屋という引出茶屋ひきてぢゃやの主人がお師匠さんと一緒の写真を撮ってくれた。
桜林 (新字新仮名) / 小山清(著)