“温習”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
さらい42.1%
さら15.8%
おんしゅう10.5%
おさらい10.5%
さらひ10.5%
おさらひ5.3%
なら5.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
それから握飯の針のようなのを二ツずつ貰って食べる、帰ると三味線のお温習さらいをして、そのまま下方したかたの稽古にられる。
湯島詣 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
「学而時習之不亦悦乎。」という開巻第一の言も仮名でいえば「皆さんは学校で教わった事を家へ帰ってもお温習さらえなさいよ。」
論語とバイブル (新字新仮名) / 正宗白鳥(著)
私が初めて温習おんしゅう会に出て梅の春を語ったときに、連中の仲の町の鶴屋という引出茶屋ひきてぢゃやの主人がお師匠さんと一緒の写真を撮ってくれた。
桜林 (新字新仮名) / 小山清(著)
それよりも、徹夜の温習おさらいに、何よりか書入かきいれな夜半やはんの茶漬で忘れられぬ、大福めいた餡餅あんもあぶったなごりの、餅網が、わびしく破蓮やればすの形で畳に飛んだ。
霰ふる (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
案内されたのは、隣の八疊、それに小さな板敷の舞臺が付いて、此處で年に何度かの小さいお温習さらひも出來るやうになつて居ります。
れよりも、徹夜てつや温習おさらひに、なによりか書入かきいれな夜半やはん茶漬ちやづけわすれられぬ、大福だいふくめいた餡餅あんもあぶつたなごりの、餅網もちあみが、わびしく破蓮やればすかたちたゝみんだ。
霰ふる (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
麹町こうじまち辺であるが、どこをどう廻ったのか、真砂町まさごちょうの嬢さんがこの辺へ来るのは、旅行をするようなもので、野山を越えてはるばると……近所で温習ならっている三味線さみせんも、旅の衣はすずかけの
婦系図 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)