“書入”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
かきいれ66.7%
かきい33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
その金で借金は奇麗にすんだが、その蔵書中に易経集註えききょうしっちゅう十三冊に伊藤東涯先生が自筆で細々こまごま書入かきいれをした見事なものがある。
福翁自伝:02 福翁自伝 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
大正四年三月八日午前九時三十分小石川区大塚辻町十八番地東京市養育院において死亡と書入かきいれがしてあった。
下谷叢話 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
それよりも、徹夜の温習おさらいに、何よりか書入かきいれな夜半やはんの茶漬で忘れられぬ、大福めいた餡餅あんもあぶったなごりの、餅網が、わびしく破蓮やればすの形で畳に飛んだ。
霰ふる (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
問題の印度人、書入かきいれの芸当。長い浮世に短い命、二度とふたたびは日本の土地で見られないと口上が言った。