“烘”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
あぶ68.8%
18.8%
あた6.3%
おこ6.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
物をあぶるの能は夏日に如かざるが如きであるに關らず、猶春風春日は人をして無限の懷かしさを感ぜしむるやうなものである。
努力論 (旧字旧仮名) / 幸田露伴(著)
柳河の夏はかうして凡ての心を重く暗く腐らしたあと、池の辺には鬼百合の赤い閃めきを先だてゝ、くが如き暑熱を注ぎかける。
水郷柳河 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
五「それは余りお固いお洒落でげすな、わたくしが洒落ましょう、斯ういうのは何うでございます、大黒様が巨燵こたつあたってるのでございます、大黒あったかいと」
菊模様皿山奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
青い火さきが、堅炭をからんで、真赤におこって、窓にみ入る山颪やまおろしはさっとえる。三階にこの火の勢いは、大地震のあとでは、ちと申すのもはばかりあるばかりである。
眉かくしの霊 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)