おこ)” の例文
青い火さきが、堅炭をからんで、真赤におこって、窓にみ入る山颪やまおろしはさっとえる。三階にこの火の勢いは、大地震のあとでは、ちと申すのもはばかりあるばかりである。
眉かくしの霊 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)