“さらい”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
復習50.0%
温習33.3%
作礼4.2%
4.2%
皿井4.2%
茶懶4.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
復習さらい直しをしていた老妓は、三味線をすぐ下に置くと、内心口惜しさがみなぎりかけるのを気にも見せず、けろりとした顔を養女に向けた。
老妓抄 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
腹一杯遣って退けたと思うと元の鳴鳳楼の座敷へ環り、「あら儂のではお厭なの」、のお温習さらいがまた始まる。
油地獄 (新字新仮名) / 斎藤緑雨(著)
合掌がっしょうです……合掌作礼さらいしなければいけませんよ。あなたのために、いよいよ上人しょうにんさまが、お剃刀かみそりの式をとるのですから」
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
こんないくじのないもの幾分いくぶんこころおちつきがたようにおもわれるのは、たしかにあのうみ修行場しゅぎょうばで一生涯しょうがいのおさらいをしたおかげであるとぞんじます。
昭和八年一月一日 鎌倉宅病臥びょうが皿井さらい旭川きょくせん来、枕頭ちんとうに壺の図を描く。
五百句 (新字旧仮名) / 高浜虚子(著)
世をあげて戦い、或いは孜々ししと働いている中に、ひとり閑逸かんいつむさぼるためにのみし澄ましている者あれば、それは茶避さひ茶懶さらいの徒とも申すべきか、信長は感心せぬ。
新書太閤記:06 第六分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)