“復習(さらい)” の例文
新聞を拾読(ひろいよみ)していたお政は眼鏡越しに娘を見遣(みや)ッて、「欠びをして徒然(つくねん)としていることは無(ない)やアね。本でも出して来てお復習(さらい)なさい」
浮雲 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
復習(さらい)直しをしていた老妓は、三味線をすぐ下に置くと、内心口惜しさが漲(みなぎ)りかけるのを気にも見せず、けろりとした顔を養女に向けた。
老妓抄 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
お復習(さらい)には及ばないが、——丑松は三年稼いでどれだけ溜めたか確かなところを捜(さぐ)ってみてくれ。それからお新さんを
まだ自分でもしようがないとおもうのは、大和の村々を歩いていると、なんだかこう、いつもお復習(さらい)をさせられているような気もちが抜けないことだ。
大和路・信濃路 (新字新仮名) / 堀辰雄(著)
女王のように振舞っているのを外(よそ)に、美奈子は自分の離れの居間に、日本室の居間に、気に入りの女中を相手に、お琴や挿花(さしばな)のお復習(さらい)に静かな半日を送るのが常だった。
真珠夫人 (新字新仮名) / 菊池寛(著)
子供心にも重い責任を感じて一生懸命になって、毎日お復習(さらい)を怠らない。
凡人伝 (新字新仮名) / 佐々木邦(著)
ええ、今更お復習(さらい)しても始まらぬか。昔を今に成す由もないからな。
そうして毎日川向うの賑やかな川端筋にあるお琴の先生の処へ学校の帰りにお稽古に寄るのでしたが、そのお復習(さらい)をうちへ帰って、お父様とお母様の前でするのが又、何よりも楽しみで御座いました。
押絵の奇蹟 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
復習(さらい)直しをしていた老妓は、三味線をすぐ下に置くと、内心口惜(くや)しさが漲(みなぎ)りかけるのを気にも見せず、けろりとした顔を養女に向けた。
老妓抄 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
「それでもナカ/\親切な奥さんだよ。今日は俺(わし)にお復習(さらい)をしてくれた」
好人物 (新字新仮名) / 佐々木邦(著)
「お復習(さらい)して聞かせましょうか」
遺言のようにわたくしが大きくなるまで度び/\お復習(さらい)をして呉れた所行は、たゞの親切以上に何かあるように思います。
生々流転 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
「何とか言って、君は内証でお復習(さらい)をするんだろう?」
勝ち運負け運 (新字新仮名) / 佐々木邦(著)
「お復習(さらい)をすれば宜いんです」
勝ち運負け運 (新字新仮名) / 佐々木邦(著)