すずみ)” の例文
宗匠はそこですずみの会や虫の会を開いて町の茶人だちと、趣向を競った話や、京都で多勢の数寄者すきものの中で手前てまえを見せた時のことなどを、座興的に話して、世間のお茶人たちと
挿話 (新字新仮名) / 徳田秋声(著)
橋のつめには向い合って二軒、蔵屋、かぎ屋と名ばかりいかめしい、蛍狩、すずみをあての出茶屋でぢゃやが二軒、十八になる同一年紀おないどしの評判娘が両方に居て、負けじと意気張って競争する、声もうぐいす時鳥ほととぎす
黒百合 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
供舟ともぶねはまだ日のあたるすずみかな 花明
古句を観る (新字新仮名) / 柴田宵曲(著)