“すずみだい”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
納涼台45.5%
涼台45.5%
納台9.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
一軒の茶店ちゃみせのような家が眼の前にあった。そこはみちの幅も広くなっていた。一けんくらいの入口には納涼台すずみだいでも置いたような黒い汚い縁側えんがわがあって、十七八の小柄な女が裁縫さいほうをしていた。
雑木林の中 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
やっぱり花火というものは、夏の夜にみんな浴衣ゆかたを着て庭の涼台すずみだいに集って、西瓜すいかなんかを食べながらパチパチやったら一ばん綺麗に見えるものなのでしょうね。
冬の花火 (新字新仮名) / 太宰治(著)
やれやれ生命いのちを拾いたりと、真蒼まっさおになりて遁帰にげかえれば、冷たくなれる納台すずみだいにまだ二三人居残りたるが、老媼の姿を見るよりも、「探検し来りしよな、蝦蟇法師の住居すまい何処いずこ。」
妖僧記 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)