りょう)” の例文
かねると、生徒せいとらは、さきあらそって廊下ろうかからそとへとかけしました。そのとき、りょう一は、先生せんせい教員室きょういんしつへいかれるあとったのです。
僕が大きくなるまで (新字新仮名) / 小川未明(著)
しかし暗夜は暗夜の徳あって、孟子もうしのいわゆる「夜気やき」は暗黒のたまものである。いにしえの学者の言に、「好悪こうあくりょう夜気やききざす」と。
自警録 (新字新仮名) / 新渡戸稲造(著)
きよし君、一郎君、りょうちゃん、てつちゃん、ブウちゃんなどが集まってきて、このおもしろくない世の中をなげいた。
骸骨館 (新字新仮名) / 海野十三(著)
「さっき、何だか奥の使いに行きました。——りょうさん。どこだか知らないかい?」
お律と子等と (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
若くて死んだお母さんは、柳橋でおりょうさんと名乗り、左褄ひだりづまをとった人だった。
柳原燁子(白蓮) (新字新仮名) / 長谷川時雨(著)
りょう一は、つくえのそばにあった、手製てせいのモーターをげてせました。電池でんちとおせばまわるまでに、なかなかの苦心くしんがいったのです。
僕が大きくなるまで (新字新仮名) / 小川未明(著)
「それはわからないわ。どんなものか、わたしらないのですもの……。」と、おねえさんは、りょうちゃんを見下みおろして、おわらいになりました。
小さな弟、良ちゃん (新字新仮名) / 小川未明(著)
「ほほほほ、りょうちゃん、わたし、そんなもの、なんにするのよ……。」と、いって、おねえさんは、りょうちゃんのほっぺたをぷっときました。
小さな弟、良ちゃん (新字新仮名) / 小川未明(著)
「ほんとう? おねえちゃん、ぼくにぴかぴかした、シャープ=ペンシルをってきてくれる?」と、りょうちゃんは、きゅう元気げんきになりました。
小さな弟、良ちゃん (新字新仮名) / 小川未明(著)
りょうちゃんたちの遠足えんそくは、そうしたおかがあり、はやしがあり、ながれがあり、いけがある、そして電車でんしゃっていける、公園こうえんであったのです。
少年の日二景 (新字新仮名) / 小川未明(著)
二人ふたりは、そのあと学校がっこうで、なかのいいおともだちとなったが、そのときのことが、いまおかあさんにも、りょうちゃんにもおもされたのです。
少年の日二景 (新字新仮名) / 小川未明(著)
ほかの子供こどもは、ほんてしまうと、そこへしていってしまうけれど、りょうちゃんだけは、ちゃんともとのところへいてかえりました。
春風の吹く町 (新字新仮名) / 小川未明(著)
先生せんせいは、りょう一のかおられました。りょう一は、ついこのあいだ、友吉ともきち新聞配達しんぶんはいたつをしているのをたことをはなしたのであります。
僕が大きくなるまで (新字新仮名) / 小川未明(著)
りょうちゃんのいえは、病気びょうきのおとうさんと、はたらきにかけるおかあさんとでありました。りょうちゃんは、一さつほん容易よういってもらえなかったのです。
春風の吹く町 (新字新仮名) / 小川未明(著)
「じゃあ、りょう一つしかなく、あとみんなゆうなのね。」と、おつは、その成績せいせきの、あまりいいのに、おどろいたようでした。
ひとをたのまず (新字新仮名) / 小川未明(著)
遠足えんそくがきまって、いよいよそのまえばんになると、おそらくほか子供こどももそうであったように、りょうちゃんは大騒おおさわぎです。
少年の日二景 (新字新仮名) / 小川未明(著)
ちょうどりょうちゃんとせいちゃんが、かわあとにして、りからかえってくる途中とちゅうでした。二人ふたりはなしながら、いいおとのするほうへ、土手どてのぼってちかづいてきました。
クラリネットを吹く男 (新字新仮名) / 小川未明(著)
「これは、去年きょねんったです。」といって、らんのけてくれました。また、りょうちゃんのおとうさんの、病気びょうきによくきくというくさけてくれました。
春風の吹く町 (新字新仮名) / 小川未明(著)
たけちゃんは いそいで はらっぱへ いくと、もう みんなが あつまって いました。しょうちゃんと りょうちゃんは、あたらしい ユニホームを きて いました。
秋が きました (新字新仮名) / 小川未明(著)
さんのつぎに、はんズボンをはいたりょうちゃんが、ハーモニカをらし、そのあとに、大太鼓おおだいこをたたくせいちゃんがつづきました。大太鼓おおだいこは、町会ちょうかいからりたものです。
クラリネットを吹く男 (新字新仮名) / 小川未明(著)
きかん坊主ぼうずの三ちゃんが、りょうちゃんや、たっちゃんや、あやさんや、とめさんや、そのほかのものをきつれて、たっているもんのところへやってきました。
日の当たる門 (新字新仮名) / 小川未明(著)
「あっ、だれだとおもったらさんか、うまいんだなあ。」と、りょうちゃんは、感心かんしんしました。
クラリネットを吹く男 (新字新仮名) / 小川未明(著)
「ぼくは、ゆうが一つで、あとみんなりょうだったよ。」と、おしえました。はじめて、こう
ひとをたのまず (新字新仮名) / 小川未明(著)
「いいいしだなあ。」と、りょうちゃんも、とくちゃんも、ぜんちゃんも、ほめたのでした。
青い石とメダル (新字新仮名) / 小川未明(著)
りょうちゃん、おみやへいってみない。銀杏ぎんなんちているかもしれないぜ。」
昼のお月さま (新字新仮名) / 小川未明(著)
「ああ、くるしい。りょうちゃん、ちっとやすもうよ。」と、太郎たろうが、いいました。
昼のお月さま (新字新仮名) / 小川未明(著)
りょうちゃん、もう、ってしまったんだね。」
昼のお月さま (新字新仮名) / 小川未明(著)