昼のお月さまひるのおつきさま
「万歳!」と、いう声が、どこか遠くの方から、きこえてきました。 「兄ちゃん、停車場だね、また、兵隊さんが出征するんだよ。」と、良二が、いいました。 「いってみようか、良ちゃん。」 兄の太郎は目をかがやかして、青々とした、秋の空を見やりました …
作品に特徴的な語句
つさ はしり しゅく りょう うえ がく ぬの 銀杏ぎんなん なか あに さき はい へい ぐち 往来おうらい ほう くる はな 貨物かもつ おと あたま 万歳ばんざい のぼ 不義ふぎ まる 事変じへん 二人ふたり ひと やす 停車ていしゃ ぼく にい 兄弟きょうだい 兵士へいし 兵隊へいたい 出征しゅっせい とも さけ よろこ さか 塹壕ざんごう 壮途そうと こえ おお てん 太郎たろう 姿すがた 子供こども みや やま いく 弱虫よわむし あと おも 戦争せんそう おが 支那しな はた 昼間ひるま 時分じぶん 景色けしき つき もり 構内こうない ある 毎日まいにち あせ 汽笛きてき 汽車きしゃ とう 父親ちちおや しろ 石炭せきたん かみ あき 秋風あきかぜ そら わら こた