りょう)” の例文
時には知人の肖像をかいてやったりするような生活は、おそらくりょうが昔から望んでいた理想によほど近いものではなかったかと思う。
亮の追憶 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
こは、りょう軍師には、怪しからんことをいわれる。何故、この張飛を軽んじ給うか。馬超匹夫、何ほどのことかあらん。むかし長坂橋ちょうはんきょうに百万の曹軍を
三国志:09 図南の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
これは彼の持物であるが、彼のおもわくを見るとあんまりいいものでもないらしく、彼は「らい」という言葉を嫌って一切「らい」に近いおんまでも嫌った。あとではそれをしひろめて「りょう」もいけない。
阿Q正伝 (新字新仮名) / 魯迅(著)
自転車の稽古けいこをして、少し乗れるようになってからいっしょに市外へ遠乗りに行って、帰りにりょうが落ちて前歯を一本折った事もあった。
亮の追憶 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
りょう先生。——自分は先生の実兄このかみとは、年来の親友ですが」と魯粛は、個人的な親しさを示しながら、彼に話しかけた。
三国志:07 赤壁の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
年取って薄倖はっこうりょうの母すらも「亮は夭死ようしはしたが、これほどまでに皆様から思っていただけば、決してふしあわせとは思われない」
亮の追憶 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
「ご恩を忘れていいものか。宋先生も折には思い出していなさるだろう。いや、今はそれどころではない。りょう君。ここは何とかしなくっちゃなるまいぜ」
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
不肖ふしょうりょうが廬を出てあなた様に仕えたのは全くその人こそあなた様をおいてはほかにないと信じたからでした。
三国志:10 出師の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
くに故人となったおいりょうが手製の原始的な幻燈を「発明」したのは明らかにこれらの刺激の結果であったと思われる。その「器械」は実に原始的なものであった。
映画時代 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
「臣りょうの亡き後は、誰を以て丞相じょうしょうの職に任ぜんと……陛下には、それをば第一に、勅使を以て、ご下問になられたことであろう。われ亡き後は、蒋琬しょうえんこそ、丞相たるの人である」
三国志:11 五丈原の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
りょうは三軍の最高に在りますために、たれも臣の罪は罰するものがありません。故に、自分みずから臣職のくらいを三等おとして、丞相の職称は宮中へお返し申しあげたいとぞんじます。
三国志:11 五丈原の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
ただしんりょうもはや知命の年齢ですから、戦陣の不常どんなことがあろうとも知れません。
三国志:11 五丈原の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「そうなくてはならない。ぜひ折を見て、りょう軍師から皇叔へおすすめを仰ぎたい」
三国志:09 図南の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
りょう軍師。また、魯粛が呉から使いに来たそうだが、会ったらどういおう」
三国志:08 望蜀の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「聞いてくれ、りょう。わしの妻子一族がみな呉で投獄された」
三国志:09 図南の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「オオ、りょう君か。まことに一別以来だったな」
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
りょう。この国へ見えられたか」
三国志:07 赤壁の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「オオ、りょう先生か……」
三国志:07 赤壁の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
りょうもうす。
三国志:10 出師の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
りょう先生」
三国志:08 望蜀の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)