“悪竜”のいろいろな読み方と例文
旧字:惡龍
読み方割合
あくりゆう40.0%
あくりゅう20.0%
あくりょう20.0%
ブラツク・ドラゴン20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
かのふちれいありといふは、むかし永光寺のほとりに貴人きにん何某なにがし住玉ひしに、その内室ないしつ色情しきじやうねたみにてをつとをうらみ、東光が淵に身をしづめ、冤魂ゑんこん悪竜あくりゆうとなりて人をなやまししを
今や竜虎りゅうこの闘いである。悪竜あくりゅうが勝つか、それとも侠虎きょうこが勝つか。生憎あいにくと場所は敵の密室中である。部屋の入口には鍵が懸っていた。
蠅男 (新字新仮名) / 海野十三(著)
おもうにかれが雪のごときはだには、剳青淋漓さっせいりんりとして、悪竜あくりょうほのおを吐くにあらざれば、すくなくも、その左のかいなには、双枕ふたつまくら偕老かいろうの名や刻みたるべし。
義血侠血 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
メデユーサと称ふ女悪魔の従妹であるボーラスは夫を殺し、新しい夫を迎へるために、先の夫との子供であるパトリツクを邪魔にした上句玄関番の悪竜ブラツク・ドラゴンに命じて、彼を殺さうとした。
南風譜 (新字旧仮名) / 牧野信一(著)