松篁しょうこう)” の例文
これがあまりによく写されておりますので、今も生きてそこにおられるかと思うほどです。息子の松篁しょうこうも私も、旅に出る時は、ちょっと
私の謡い方が、まるで無我夢中で、少々節回しなどはどうあろうと、一向構わず、堂々とやっているには呆れる、と松篁しょうこうなども言っているそうです。
ことしも松篁しょうこう夫婦に子供づれで出かけましたが、この漁村にも近年ぼつぼつ避暑客が押しかけてきて賑やかになるにつれて、洋風の家なども眼につくようになりましたが、今
ある方が松篁しょうこうの作品を持って来られて、箱書を頼んで帰られたのですが、あとで松篁がその作品を箱から出して見ますと、作品は確かに松篁のものに違いはないのですけれど
迷彩 (新字新仮名) / 上村松園(著)
月に四回、金剛流の師匠に来て貰って、松篁しょうこうと嫁の多稔子たねこと私と三人で稽古を続けている。
もとより他人に見せるつもりの物ではなく、唯自分一人の心覚えのためですし勉強のためでありますから、辺文進へんぶんしんの花鳥の側に二歳か三歳の松篁しょうこうが這い廻っていましたり、仇英の楼閣山水の隣りに
座右第一品 (新字新仮名) / 上村松園(著)