“猩紅”の読み方と例文
読み方割合
しょうこう100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
われわれは深い眠に陥っているが、彼等の眠というものは全くの別物なんだ。あすこで眠っているものは猩紅しょうこうの血、黄金の蛇だ。巨人チイタンつちを振う山が眠っているばかりだ。
その度毎に血の池の水の色が、猩紅しょうこうになったり、緋色ひいろになったりするだけの変化はある。
大菩薩峠:32 弁信の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
そのつばが朱黄色に染まって、雲が柘榴ざくろのように裂け、大噴火山のように赤くなった、その前に立った日本北アルプスの峰々は、猩紅しょうこう色や、金粉を塗った円頂閣となり、色彩の豊麗な宝石をちりばめた
谷より峰へ峰より谷へ (新字新仮名) / 小島烏水(著)