“まつえ”の漢字の書き方と例文
語句割合
松江100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
なほこゝろざ出雲路いづもぢを、其日そのひ松江まつえまでくつもりの汽車きしやには、まだ時間じかんがある。わたしは、もう一度いちど宿やどた。
城崎を憶ふ (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
昨日入学式に長女の松江まつえをつれて学校へいった大工のおかみさんは、せんたくものを忘れて、あきれた声でいった。よろずやのおかみさんは、わが意を得たという顔で
二十四の瞳 (新字新仮名) / 壺井栄(著)
ひき返した君子が自分の部屋にはいろうとしたとき、廊下の闇から忍ぶような声がした。松江まつえさん。君子はぎょっとして、そこに立ちすくんでしまった。あんたの身体はきっと僕が守ります。
抱茗荷の説 (新字新仮名) / 山本禾太郎(著)