“じゅうめん”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
渋面94.7%
獣綿2.6%
皺面2.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
それを聞くと河野は永い間黙っていましたが、段々渋面じゅうめんを作りながら、果ては泣かぬばかりの表情になって、こんな風に始めるのでした。
湖畔亭事件 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
エリス帰りぬと答うる間もなく、戸をあららかに引き開けしは、半ばしらみたる髪、しき相にはあらねど、貧苦のあとぬかにしるせし面の老媼にて、古き獣綿じゅうめんの衣を着、汚れたる上靴うわぐつ穿きたり。
舞姫 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
皺面じゅうめんつくり涙は出れど、稚気おさなぎめられたさがいっぱいに、こちゃ泣きはせぬわいと額をでて泣顔を、隠す心はさすがにも名に負う武士の種なりき。〔伽羅千代萩めいぼくせんだいはぎ
将来の日本:04 将来の日本 (新字新仮名) / 徳富蘇峰(著)