“しかめつら”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
顰面42.9%
渋面28.6%
蹙面14.3%
顰縮面14.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
しよつちう顰面しかめつらを向け合はしてゐるなんて、気の利かない話ぢやありませんかね。汚い冗談をずけ/\言ふ奴ほど腹は綺麗かも知れませんね。ほんとですよ。それとも、綺麗ごとがお好きですか
(新字旧仮名) / 坂口安吾(著)
そういって渋面しかめつらをして、口をゆがめてすすり込むような音を立てていた。
うつり香 (新字新仮名) / 近松秋江(著)
敬太郎は見ないふりをしてわざと自分を見ているような、また耳だけに気を取られているような、田口の蹙面しかめつらを薄気味悪く感じた。
彼岸過迄 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
ロレ 灰色目はひいろめあした顰縮面しかめつらよるむかうてめば、光明ひかりしま東方とうばうくもいろどり、げかゝるやみは、かみまへに、さながら醉人ゑひどれのやうに蹣跚よろめく。