『恢復期（かいふくき）』

美術を介したる人間の像に於ては、 静安なのが肉体の第一の美である。 ——アングル随想録 大いなる熱が私を解放した。私は再び鎔和された人間だ。いま霧のなかから静かに私の前にたち現れるのは、私の曾て知らなかつた新たな廻転をもつ世界である。その世 …

著者	神西清
ジャンル	文学 > 日本文学 > 日記 書簡 紀行
初出	「文藝　第五号」1930（昭和5）年2月
文字種別	新字旧仮名
読書目安時間	約27分（500文字/分）
朗読目安時間	約45分（300文字/分）

作品に特徴的な語句

畢（おえ） 画布（トワール） 纖（こまか） 煖爐（だんろ） 裳（も） 赭土（しゃど） 像（かたち） 陥穽（かんせい） 鎔和（フユゼ） 緩（ゆる） 階下（した） 項（うなじ） 象（かたち） 襞々（ひだひだ） 顫（ふる） 襞（ひだ） 齎（もたら） 聯繋（れんけい） 一襞（ひとひだ） 粗相（そそう） 白堊（はくあ） 曾（かつ） 嚥（の） 切崖（きりぎし） 内証（ないしょ） 倚（よ） 仮借（かしゃく）

題名が同じ作品

恢復期 （新字新仮名）／ 堀辰雄 （著）

恢復期 （旧字旧仮名）／ 堀辰雄 （著）