“ながめ”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:ナガメ
語句割合
眺望50.8%
22.2%
長雨6.3%
長目4.8%
光景1.6%
吟咏1.6%
外見1.6%
景観1.6%
景觀1.6%
眺矚1.6%
(他:4)6.3%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
堤は即ち花の盛りの眺望ながめ好き向島堤の続きにして、千住駅をてこゝに至り、なほ遠く川上の北側に連なるものなり。
水の東京 (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)
「ここまで来て、眺望ながめの好い二階を見ないのも残念だ」という叔父を案内して、一寸ちょっと豊世は楼梯はしごだんを上った。
家:02 (下) (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
白く降りうずんだ道路の中には、人の往来ゆききの跡だけ一筋赤く土の色になって、うねうねと印したさまがながめられる。
千曲川のスケッチ (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
かみみちかくかりあげて頬足ゑりあしのくつきりとせしなど今更いまさらのやうにながめられ
にごりえ (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
彼岸ばな今はおどろと卷鬚まきひげしゆもしらけたり長雨ながめふりにし
白南風 (旧字旧仮名) / 北原白秋(著)
彼岸ばな今はおどろと巻鬚まきひげしゆもしらけたり長雨ながめふりにし
白南風 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
北条の方から村に入って貫通する東西の道に、南方の長目ながめ吉田よしたの方から伸びて北上する道が交わっていた。
故郷七十年 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
女の濃艶のうえん長目ながめな顔が浮きあがったようになっていた。
港の妖婦 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
放し飼いにした伊那駒が、秋天高く馬肥える、今日この頃の野のように、長いたてがみるわせて、さも勇ましく駆けている。秋にふさわしい光景ながめである。
蔦葛木曽棧 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
希望のぞみ、あくがれ、吟咏ながめたかわらひ、
白羊宮 (旧字旧仮名) / 薄田泣菫薄田淳介(著)
しかし、その鈍い光りは、時々小枝の隙間をとおして照らされている對象に、異樣な外見ながめを與えるだけであった。
早朝、深く水を湛えた或る巌蔭で、私は、世にも鮮やかな景観ながめを見た。
早朝、深く水を湛へた或る巖蔭で、私は、世にも鮮やかな景觀ながめを見た。
一番列車を取らんと上野に向ふくるまの上なる貫一は、この暁の眺矚ながめうたれて、覚えず悚然しようぜんたる者ありき。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
突当りの砲兵工廠ぞうへいの夜の光景は、楽天的にながめると、向島の花盛を幻燈で中空へ顕わしたようで、轟々ごうごうとどろく響が、吾妻橋を渡る車かと聞なさるるが、悲観すると、煙が黄に、炎が黒い。
婦系図 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
一年あるとし夏のなかば驟雨後ゆふだちあとの月影さやかにてらして、北向きたむきの庭なる竹藪に名残なごりしづく白玉しらたまのそよ吹く風にこぼるゝ風情ふぜい、またあるまじきながめなりければ、旗野は村に酌を取らして、夜更よふくるを覚えざりき。
妖怪年代記 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)
山里は万歳まんざい遅し梅の花。翁去来きよらいへ此句を贈られし返辞に、この句二義に解すべく候。山里は風寒く梅のさかりに万歳来らん。どちらも遅しとや承らん。又山里の梅さへ過ぐるに万歳殿の来ぬ事よと京なつかしきながめや侍らん。
芭蕉雑記 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
父と子や霖雨ながめけなるき起臥おきふしひつつすにひにつつあり
黒檜 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
ふる眼の梅雨つゆ霖雨ながめを日ぐらしと子は父を思ふ父は子をけだ
黒檜 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)