“微白”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ほのじろ94.1%
うすじろ5.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
谷の鳴る音がサツときこえて、微白ほのじろい暁の空気が二階へと下りて行く窓からそつと覗かれた。廊下にはぼんやりと電気がついてゐた。
浴室 (新字旧仮名) / 田山花袋田山録弥(著)
広栄はななめにぴょいぴょいと往って長櫃のうえへ眼をやった。そこには小さな玩具おもちゃのような三寸位の富士形をした微白ほのじろい物があった。
春心 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
ぼんやりした微白うすじろい光がして、そのさきに広い庭が見えた。讓は喜んだ。玄関口でなくとも外へさえ出れば、帰られないことはないと思った。そこには庭へおりる二三段になった階段がついていた。
蟇の血 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)