“うすじろ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
薄白69.2%
淡白23.1%
微白7.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
た※渺々べう/\としてはてもない暗夜やみなかに、雨水あめみづ薄白うすじろいのが、うなぎはらのやうにうねつて、よどんだしづかなみが、どろ/\と線路せんろひたしてさうにさへおもはれる。
銀鼎 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
その淡墨と濃墨との接する処は極めて無造作むぞうさであつて、近よつてこれを見ると何とも合点がてんのゆかぬほどであるが、少し遠ざかつて見ると背中の淡白うすじろい処が朦朧もうろうとして面白く見える。
病牀六尺 (新字旧仮名) / 正岡子規(著)
ぼんやりした微白うすじろい光がして、そのさきに広い庭が見えた。讓は喜んだ。玄関口でなくとも外へさえ出れば、帰られないことはないと思った。そこには庭へおりる二三段になった階段がついていた。
蟇の血 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)