“壮観”のいろいろな読み方と例文
旧字:壯觀
読み方割合
そうかん62.5%
みもの18.8%
さうくわん6.3%
ながめ6.3%
ものみ6.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
伊那丸いなまるは、日ならぬうちに気分もさわやかになった。それと同時に、かれは、生まれてはじめて接した、大海原おおうなばら壮観そうかんに目をみはった。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
しかし壮観みものはそればかりではなく、すぐに続いて見事な業が、見物の眼を眩惑くらました。
仇討姉妹笠 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
輝く草の傾斜けいしやころがりまはる。何たる壮観さうくわん
畑の祭 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
殿下の行啓と聞いて、四千人余の男女おとこおんなが野辺山が原に集りました。馬も三百頭ではききますまい。それは源が生れて始めての壮観ながめです。
藁草履 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
地形の波面なみづら、木立、田舎家いなかやなどをたくみにたてにとりて、四方よもより攻め寄するさま、めずらしき壮観ものみなりければ、近郷の民ここにかしこに群れをなし
文づかい (新字新仮名) / 森鴎外(著)