“そうかん”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
壮観24.4%
壮漢12.2%
宗鑑12.2%
崇鑑7.3%
総監7.3%
送還4.9%
創管2.4%
凄寒2.4%
創刊2.4%
匝環2.4%
双鬟2.4%
壮感2.4%
壯觀2.4%
宗觀2.4%
相姦2.4%
窓間2.4%
草間2.4%
藻鑑2.4%
送檻2.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ましてや、このふうがわりの最新式ロケット艇の新月号で離陸せるときは、さぞ壮観そうかんであろう。だからぜひ見たい。
三十年後の世界 (新字新仮名) / 海野十三(著)
思いきや、時にあなたなる西側にしがわ鯨幕くじらまくをしぼって、すらりと姿すがたをあらわした壮漢そうかんの手には、遠目とおめにもチカッと光る真槍しんそうが持たれていた。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
その宗祇時代から芭蕉に至るまでの間には宗鑑そうかん守武もりたけ貞徳ていとく宗因そういん等の時代を経ているのである。また芭蕉以後蕪村ぶそん一茶いっさ、子規を経て今日に至る。
俳句への道 (新字新仮名) / 高浜虚子(著)
おん母の尼公さまにも、ただ一つのお気がかりとみえ……あわれ吾子あこ崇鑑そうかん(高時の法名)が、今日こんにち、どのような最期をとげるやらと、しきりに、黒煙の空を
私本太平記:08 新田帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「ええ、まあそうだと見なければなりますまい。統制派と見られていた教育総監そうかんの渡辺大将が遭難そうなんされたのですから……。しかし、叛乱がいずれの側からおこされたかということは、今はもう問題ではありますまい。罪は軍全体にありますよ。」
次郎物語:05 第五部 (新字新仮名) / 下村湖人(著)
「は、沙河さか大会戦だいかいせんで身に数弾すうだんをうけ、それから内地へ送還そうかんされましたが、それまでは勇敢に闘いましたそうです」
爬虫館事件 (新字新仮名) / 海野十三(著)
「課長さん、重傷ですが、まだ生きています。創管そうかんは心臓をかすって背中へむけています。カンフルで二三時間はもっているかも知れません」
省線電車の射撃手 (新字新仮名) / 海野十三(著)
しかるに彼女の弾丸による創管そうかんは、ほんの少し左へ傾いているが、ほとんど正面から真直まっすぐに入っている。これは違う。
省線電車の射撃手 (新字新仮名) / 海野十三(著)
月夜野橋から上流には西海子さいかち前、長どぶ、病院裏、地獄などの釣り場があるが、地獄の滝も凄寒そうかんを催す眺めである。
利根の尺鮎 (新字新仮名) / 佐藤垢石(著)
平民新聞へいみんしんぶん創刊そうかんすべきは其門前そのもんぜんよりも其紙上そのしゞやう酸漿提灯ほうづきてうちんなき事なり各国々旗かくこく/\きなき事なり市中音楽隊しちうおんがくたいなき事なり、すなはいつ請負》文字《うけおひもんじ損料文字そんれうもんじをとゞめざる事なり。
もゝはがき (新字旧仮名) / 斎藤緑雨(著)
棚下の発温鉄管は室内を匝環そうかんし、冬季といえども昼間七十五度夜間五十五度内外の温度を保つ。
食道楽:冬の巻 (新字新仮名) / 村井弦斎(著)
相共に憐れむ双鬟そうかんの霜といったような劇的シインが期待されていたが、実際は大違いであった。
近世快人伝 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
それが、いかにおどろくべきことであったかは、すぐ聞いている竹童の目の玉にあらわれて、あるいは驚嘆きょうたん、あるいは壮感そうかん、あるいは危惧きぐの色となり、せわしなく、ひとみをクルクル廻転させた。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
あとで龜裂きれつながさをはかつてみたら、延長えんちよう二十二間程にじゆうにけんほどあつたから、此程これほど噴出ふんしゆつ景況けいきよう壯觀そうかんであつたに相違そういない。
地震の話 (旧字旧仮名) / 今村明恒(著)
と此の和尚が丹精してようやく弟子となり、頭をりこぼち、惣吉が宗觀そうかんと名を替えて観音寺に居る処から、はからずもかたきの様子が知れると云うお長いお話。一寸一息吐きまして。
真景累ヶ淵 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
原始社会構造において近親相姦そうかん禁止というものが強き意義を有するように、社会は本能の抑圧を以て始まると考えられる。
絶対矛盾的自己同一 (新字新仮名) / 西田幾多郎(著)
時に九月天高く露清く、山むなしく、月あきらかに、仰いで星斗せいとればみな光大ひかりだい、たまたま人の上にあるがごとし、窓間そうかんたけ数十竿かん、相摩戞まかつして声切々せつせつやまず。
草枕 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
リンドウは向陽こうようの山地、もしくは原野の草間そうかんに多く生ずる宿根草しゅっこんそうで、くきは三〇〜六〇センチメートルばかり、葉はせまくてとが無柄むへいで茎をいだいて対生たいせいし、全辺で葉中ようちゅうに三縦脈じゅうみゃくがあり、元来がんらい緑色なれど
植物知識 (新字新仮名) / 牧野富太郎(著)
未だ寓目ぐうもくせずと雖も、けだ藻鑑そうかんの道を説く也。珙と忠徹と、ともに明史方伎伝ほうぎでんに見ゆ。珙の燕王にまみゆるや、ひげ長じてへそぎなば宝位に登らんという。
運命 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
使命は、槙島の配所に送檻そうかんしてある佐久間玄蕃允さくまげんばのじょうに会って、秀吉の意を伝えることにあったのである。これが、やすきに似て、なかなか難しい使いであり、秀吉もそれを知って
新書太閤記:10 第十分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)