“延長”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
えんちやう37.5%
えんちょう25.0%
えんちよう12.5%
のば12.5%
ひきのば12.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
むかし延長えんちやうの頃、三井寺に興義こうぎといふ僧ありけり。絵にたくみなるをもて名を世にゆるされけり。つねゑがく所、仏像ぶつざう山水さんすゐ花鳥くわてう事とせず。
延長えんちょう六年八月の頃、奥州に住む、安珍という年若い美僧が、熊野詣くまのもうでに出足しゅっそくした。その途中、牟婁郡むろごおりで、まさごの庄司清次しょうじせいじという男の家に、一夜の宿をもとめた。
京鹿子娘道成寺 (新字新仮名) / 酒井嘉七(著)
あとで龜裂きれつながさをはかつてみたら、延長えんちよう二十二間程にじゆうにけんほどあつたから、此程これほど噴出ふんしゆつ景況けいきよう壯觀そうかんであつたに相違そういない。
地震の話 (旧字旧仮名) / 今村明恒(著)
以て鐵軌レール延長のばし道路の修繕は縣官の功名心の爲に山を削り谷を
木曽道中記 (旧字旧仮名) / 饗庭篁村(著)
先生の顔と小夜子の顔と、部屋の模様と、暮しの有様とをのあたりに見て、眼のあたりに見たものを未来に延長ひきのばして想像の鏡に思い浮べてながめるととおりになる。
虞美人草 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)