“牟婁郡”の読み方と例文
読み方割合
むろごおり100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
いま、お豊が見たのも、その「清姫の帯」であって、牟婁郡むろごおりから来て有田郡ありたごおりの方へ流れているのであります。
大菩薩峠:05 龍神の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
延長えんちょう六年八月の頃、奥州に住む、安珍という年若い美僧が、熊野詣くまのもうでに出足しゅっそくした。その途中、牟婁郡むろごおりで、まさごの庄司清次しょうじせいじという男の家に、一夜の宿をもとめた。
京鹿子娘道成寺 (新字新仮名) / 酒井嘉七(著)