“牟婁”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
むろ83.3%
ムロ8.3%
むれ8.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
例えば紀州の南部牟婁むろ郡の一部で、稲扱きをタカセと謂っている者があるが、是などは竹センバの下略げりゃくかどうか、私にもまだ意味がはっきりせぬ。
木綿以前の事 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
一つには峻自身の不検束ふしだらな生活から、彼は一度肺を悪くしたことがあった。その時義兄は北牟婁ムロでその病気がなおるようにと神詣でをしてくれた。
城のある町にて (新字新仮名) / 梶井基次郎(著)
とありて、勿論今来のヲムレとは別の山であるが、ムラが山の義であるならば、ムレ、ムラ、ムロと通じて用いられた事になる、紀伊の牟婁むれ郡は即ち山の郡の義であろう。
マル及ムレについて (新字新仮名) / 木暮理太郎(著)