トップ
>
牟婁
>
むろ
ふりがな文庫
“
牟婁
(
むろ
)” の例文
例えば紀州の南部
牟婁
(
むろ
)
郡の一部で、稲扱きをタカセと謂っている者があるが、是などは竹センバの
下略
(
げりゃく
)
かどうか、私にもまだ意味がはっきりせぬ。
木綿以前の事
(新字新仮名)
/
柳田国男
(著)
和歌山県西
牟婁
(
むろ
)
郡
和深
(
わぶか
)
村江田では、地震の直前に潮岬方向の海中から赤い火の玉が飛び出したのを見たものがあった(中央気象台、南海道大地震調査概報)。
地震なまず
(新字新仮名)
/
武者金吉
(著)
有間皇子
(
ありまのみこ
)
(孝徳天皇皇子)が、斉明天皇の四年十一月、
蘇我赤兄
(
そがのあかえ
)
に
欺
(
あざむ
)
かれ、天皇に紀伊の
牟婁
(
むろ
)
の温泉(今の湯崎温泉)行幸をすすめ奉り、その留守に乗じて
不軌
(
ふき
)
を企てたが
万葉秀歌
(新字新仮名)
/
斎藤茂吉
(著)
紀州
牟婁
(
むろ
)
郡の某村にては、深更になると、はるかに鼓声の響きがする。これをその地のものは
狸
(
たぬき
)
の
腹鼓
(
はらつづみ
)
と称し、狸の遊戯のごとくに思い、別に怪しみもせず、また恐れもせぬ。
迷信と宗教
(新字新仮名)
/
井上円了
(著)
先年西
牟婁
(
むろ
)
郡安都ヶ峯下より
坂泰
(
ばんたい
)
の
巓
(
みね
)
を
踰
(
こ
)
え日高丹生川にて時を過ごしすぎられたのを、案じて安堵の山小屋より
深切
(
しんせつ
)
に多人数で捜しに来た、人数の中に提灯唯一つ灯したのが同氏の目には
遺稿:02 遺稿
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
▼ もっと見る
それからまた、紀州に鉄砂あるを、従来記したものないよう書いたが、それは和歌山県の分だけでの事で、『紀伊続風土記』九三に、砂鉄
牟婁
(
むろ
)
郡(三重県)
尾鷲
(
おわせ
)
郷に産す盆石に添えて観美なりと出づ。
十二支考:05 馬に関する民俗と伝説
(新字新仮名)
/
南方熊楠
(著)
牟婁
(
むろ
)
と言へば
葉叢
(
はむら
)
高茎
(
たかぐき
)
百重
(
ももへ
)
なす浜木綿の花はうべやこの花
夢殿
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
和歌山県西
牟婁
(
むろ
)
郡北
富田
(
とんだ
)
村庄川に牛屋谷という滝がある。
穀神としての牛に関する民俗
(新字新仮名)
/
中山太郎
(著)
紀州西
牟婁
(
むろ
)
郡上
三栖
(
みす
)
の米作という人は、神に隠されて二昼夜してから
還
(
かえ
)
ってきたが、その間に神に連れられ空中を飛行し、諸処の山谷を
経廻
(
へめぐ
)
っていたと語った。
山の人生
(新字新仮名)
/
柳田国男
(著)
長忌寸奥麻呂
(
ながのいみきおきまろ
)
(意吉麻呂)の歌である。神が埼(三輪崎)は紀伊国東
牟婁
(
むろ
)
郡の海岸にあり、
狭野
(
さぬ
)
(佐野)はその近く西南方で、今はともに新宮市に編入されている。「わたり」は渡し場である。
万葉秀歌
(新字新仮名)
/
斎藤茂吉
(著)
『紀伊国続風土記』によれば、
牟婁
(
むろ
)
郡の村々には矢倉明神という小祠が多い。たいてい社殿はなく古木または岩を祀る。著者の説にはクラは方言山の
嶮峻
(
けんしゅん
)
なる処を意味す。
地名の研究
(新字新仮名)
/
柳田国男
(著)
“牟婁(
牟婁郡
)”の解説
牟婁郡(むろぐん)は、和歌山県・三重県(紀伊国)にあった郡。
(出典:Wikipedia)
牟
漢検準1級
部首:⽜
6画
婁
漢検準1級
部首:⼥
11画
“牟婁”で始まる語句
牟婁郡
牟婁郡真砂