“狭野”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
さぬ50.0%
サヌ50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
くるしくもあめみわさき狭野さぬのわたりにいへもあらなくに 〔巻三・二六五〕 長奥麻呂
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)
長忌寸奥麻呂ながのいみきおきまろ(意吉麻呂)の歌である。神が埼(三輪崎)は紀伊国東牟婁むろ郡の海岸にあり、狭野さぬ(佐野)はその近く西南方で、今はともに新宮市に編入されている。「わたり」は渡し場である。
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)
乙麻呂ほど身分高い人でもなかつた為、注意を惹かなかつた点もあらうが、罪は越前への近流だけにやや軽かつたであらう。相手方の狭野サヌ茅上チガミ郎女イラツメは罪に問はれて居ないらしい。
相聞の発達 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)