“狭野茅上娘子”の読み方と例文
読み方割合
さぬのちがみのおとめ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
なお、「春の日のうらがなしきにおくれゐて君に恋ひつつうつしけめやも」(巻十五・三七五二)という、狭野茅上娘子さぬのちがみのおとめの歌は全くこの歌の模倣である。
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)
「春の日のうらがなしきにおくれゐて君に恋ひつつうつしけめやも」(巻十五・三七五二)は狭野茅上娘子さぬのちがみのおとめの歌だから、やはり同じ傾向の範囲と看ることが出来
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)
中臣朝臣宅守なかとみのあそみやかもりが、罪を得て越前国に配流された時に、狭野茅上娘子さぬのちがみのおとめの詠んだ歌である。娘子の伝はつまびらかでないが、宅守と深く親んだことは是等一聯の歌を読めば分かる。
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)