“えんちょう”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
円朝55.6%
円頂16.7%
圓朝11.1%
延長11.1%
燕趙5.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
日本の幽霊は普通とろとろと燃える焼酎火しょうちゅうびの上にふうわりと浮いていて、腰から下が無いことになっているが、有名な円朝えんちょう牡丹燈籠ぼたんどうろうでは
牡丹灯籠 牡丹灯記 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
脇坂山城守の許から約束の品を届けて来たと言ってこの円頂えんちょうの男が園絵——造酒はお妙を喬之助妻園絵と感違いしている——をともなって居間へ通って来たのである。
魔像:新版大岡政談 (新字新仮名) / 林不忘(著)
むかしおとこありけるという好男子に由縁ゆかりありはらの業平文治なりひらぶんじがお話はいざ言問わんまでもなくひなにも知られ都鳥の其の名に高く隅田川すみだがわ月雪花つきゆきはなつに遊ぶ圓朝えんちょうぬしが人情かしら有為転変ういてんぺんの世のさま
業平文治漂流奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
延喜は、二十二年までで、その翌年から、延長えんちょう元年と、改元された。
平の将門 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
が、芸術となると二葉亭はこの国士的性格を離れ燕趙えんちょう悲歌的傾向を忘れて、天下国家的構想には少しも興味を持たないでやはり市井情事のデリケートな心理の葛藤かっとうを題目としている。
二葉亭追録 (新字新仮名) / 内田魯庵(著)