延長えんちょう)” の例文
延長えんちょう六年八月の頃、奥州に住む、安珍という年若い美僧が、熊野詣くまのもうでに出足しゅっそくした。その途中、牟婁郡むろごおりで、まさごの庄司清次しょうじせいじという男の家に、一夜の宿をもとめた。
京鹿子娘道成寺 (新字新仮名) / 酒井嘉七(著)
延喜は、二十二年までで、その翌年から、延長えんちょう元年と、改元された。
平の将門 (新字新仮名) / 吉川英治(著)