“ひきのば”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
引伸40.0%
延長20.0%
引展20.0%
引延20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
これも古い酒店さかやさがみやの飾り窓に、映画女優の写真の引伸ひきのばしの貼られてあるのを見出したとき、そうして本願寺の、震災後まだ、かたちだけしかない裏門の
浅草風土記 (新字新仮名) / 久保田万太郎(著)
先生の顔と小夜子の顔と、部屋の模様と、暮しの有様とをのあたりに見て、眼のあたりに見たものを未来に延長ひきのばして想像の鏡に思い浮べてながめるととおりになる。
虞美人草 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
程無く内儀は環を捜得さがしえ帰来かへりきにけるが、悪戯いたづらとも知らで耳掻みみかきの如く引展ひきのばされたり。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
太夫元の藤六は、少し長い顏を引延ひきのばして、皆んなの顏を代表します。