“引伸”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ひきのば40.0%
ひんの40.0%
ひんのば20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
わたくしは仕方がないから引伸ひきのばして焼付をする時、フィルムの裏表を逆にして、見たところだけをそれらしくまぎらせ、十日ほど過ぎてから楽屋へ持って行った。
勲章 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
大形の浴衣の諸膚脱もろはだぬぎで、毛だらけの脇を上げざまに、晩方、貴婦人がそこへほうった、絹の手巾ハンケチ引伸ひんのしながら、ぐいぐいと背中をいている。
星女郎 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
ト境の方に立ったのが、心持身体からだを開いて、ほおしわ引伸ひんのばすような声を出した。
星女郎 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)