“長延”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ながび50.0%
ながびき50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
この年天保七年江戸は春の末より雨のみ多く、梅雨は長延ながびいて初秋に至るもなお晴れる日がすくなかった。すなわち天保凶作の歳である。
下谷叢話 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
本来は築地つきじ辺一番便利と存じ最初より註文ちゅうもん致置候処いまだに頃合ころあいの家見当り申さぬ由あまり長延ながびき候ては折角の興も覚めがちになるおそれも有之候あいだ御意見拝聴の上右浅草あさくさか赤坂かのうちいづれにか取極とりきめたき考へに御座候。
雨瀟瀟 (新字新仮名) / 永井荷風(著)