“濃艶”のいろいろな読み方と例文
旧字:濃艷
読み方割合
のうえん96.0%
あでやか4.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
白娘子が濃艶のうえんな顔をして出て来た。許宣はなんだかもう路傍の人ではないような気がしていたが、その一方では非常にきまりがわるかった。
蛇性の婬 :雷峰怪蹟 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
奥方とはいうけれども、そこに処女おとめのような可憐なところが残っていました。その可憐な中には迷わしいような濃艶のうえんな色香が萌え立っていました。
大菩薩峠:14 お銀様の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
「私、奥さんはダリヤの花のように濃艶あでやかでいらっしゃいますと言って上げますの。品位がないという意味ですけれど、そんな皮肉の分る方じゃございませんわ」
求婚三銃士 (新字新仮名) / 佐々木邦(著)