“のうえん”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
濃艶80.0%
農園10.0%
濃婉3.3%
濃艷3.3%
能円3.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
奥方とはいうけれども、そこに処女おとめのような可憐なところが残っていました。その可憐な中には迷わしいような濃艶のうえんな色香が萌え立っていました。
大菩薩峠:14 お銀様の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
洋傘ようがさ直しは農園のうえんの中へ入ります。しめった五月の黒つちにチュウリップは無雑作むぞうさならべてえられ、一めんにき、かすかにかすかにゆらいでいます。
チュウリップの幻術 (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)
お角は二十四五の年増盛り、柳橋に左褄ひだりづまを取っている頃から、江戸中の評判になった女で、その濃婉のうえんさは水のしたたるばかりでした。
鴛鴦をしどり濃艷のうえんでおむつまじい、が、いたばかりで、翡翠かはせみ凄麗せいれいにして、所帶しよたい意氣いきである。たくなつた。
鳥影 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
二位僧都全真、法勝寺執行能円のうえん、中納言律師仲快ちゅうかい、経誦坊阿闍利融円、等、等、等。