“濃緑”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
こみどり90.9%
かぐろ9.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
日光の隠顕いんけんするごとに、そらの色はあるいは黒く、あるいはあおく、濃緑こみどりに、浅葱あさぎに、しゅのごとく、雪のごとく、激しく異状を示したり。
取舵 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
五つぎぬ上衣うわぎ青海波せいがいはに色鳥の美しい彩色つくりえを置いたのを着て、又その上には薄萌黄うすもえぎ地に濃緑こみどりの玉藻をぬい出した唐衣からごろもをかさねていた。
玉藻の前 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
長い街道を行き抜けて、だらだら坂を丘へ上ぼり、吹きさらしの曠野こうやを真っ直ぐに、やがて濃緑かぐろい森へ来た。
蔦葛木曽棧 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)