“観(ながめ)” の例文
旧字:觀
一年(あるとし)夏の半(なかば)、驟雨後(ゆふだちあと)の月影冴(さや)かに照(てら)して、北向(きたむき)の庭なる竹藪に名残(なごり)の雫(しづく)、白玉(しらたま)のそよ吹く風に溢(こぼ)るゝ風情(ふぜい)、またあるまじき観(ながめ)なりければ、旗野は村に酌を取らして、夜更(よふく)るを覚えざりき。
妖怪年代記 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)